俺達はもくもくと掃除を進めた。

なんだか掃除も嫌じゃないかな〜

なんてこの人といると思える。


俺が戸棚を掃除していると…


「写真部…卒業名簿…?」


なんだコレ?


「あの…岩崎さん。」


「ん?なぁに?」


ひょこっと机の下から顔を出した。


「この…写真部卒業名簿てなんですか?」


俺はその本を手に取り上にあげた。


「ああ!それはね,写真部のメンバーを代々残していくのよ。この写真部って,けっこう活躍してて有名だったみたいよ?」


「…みたい?」


「うん。今は部員が減っちゃったから…。」


岩崎瑠璃は少し悲しげに笑った。