「中身を見てほしいって気持ち,私には解るな。だから,私も人の中身を見たいと思ってる。」


そして満面の笑みで俺を見た。


「だって中身を知らないで見た目で判断するなんて悲しいじゃない。」


―ドキッ…


俺の心臓は大きく高鳴った。


「さっ!一緒に花火やりましょ!」


「えっ!あ…はい。」


俺の手を握り


有理亜たちの集団へと引っ張る。


繋いだ手がほのかに温かい。


写真部の秘密な関係は


これから深まりそうだ。