「あれ?溝内くん花火やらないの?」


顔を上げると


そこには岩崎瑠璃の姿が。


「あっ,いや…ちょっと4本持ちを見学しようかと…」


「4本持ち?」


岩崎瑠璃は不思議そうに俺が指差すほうを見た。


「ああ!あれね。私も後でやろっ♪」


にっこりと俺に笑顔を向ける。


さ…さすが天然…


「溝内くんて,ほんとにモテるのね。」


「へ…?」


岩崎瑠璃はゆっくりと俺の隣に腰を降ろした。


「私の友達が話してたの。溝内宏くんめっちゃかっこいいって!」


「まじっすか…。」


「…あんまり嬉しそうじゃない…わね?」


俺の顔を覗き込んだ。