「おいっ!鳥沢危ないから花火は手に2本までにしろ!」


「このほうが迫力あるじゃーん。ほら溝内くんも♪」


そう言って俺に勢いの良い花火を向けてくる。


「バカ!危ねぇって!ねぇ,藤本さ…」


藤本さんは悠々と花火を4本持ち。


「何か言ったか?」


花火に照らされた藤本さんの大きな瞳がギラリと光る。


「な…なんでもないっす…。」


藤本さんの近くでは有理亜が4本持ちに挑戦中。


マジ伝染すんなって(笑)



俺はその集団から抜け出して


入り口付近に腰を降ろした。