「私は,もちろん写真が元から好きだったのもあるけど,ぶっちゃけ憧れの先輩がいたから♪」


「それお前じゃねぇか!」


「私は良いじゃない!」


と訳のわからない言い合いをしてる二人はおいといて…


「あの…岩崎さんは?」


「私?」


岩崎瑠璃は飲もうとしたグラスから口を離した。


「私は…憧れてるカメラマンがいてね?その人みたいになりたくて…。」


そう言って少し悲しげに目を落とした。


あ…もしかして…


それが忘れられない人?


なんだろう…


やけに胸が苦しくなるのを感じた。