逆に質問してみる。


「僕は,父さんが写真好きだったんだ。…で,その影響もあって。」


「ふーん。」と負けじと適当に相槌をうった。


なに対抗してんだよ俺…(笑)


「藤本さんは?」


今度は藤本さんにふってみる。


「俺?俺は…まぁなんとなく。」


へ…?なんとなく?


「ウソよ大地!あんた好きな人が写真部にいたから入ったんでしょ!」

「はっ!?お前なにいって…!」


有理亜が水をさすように言い放ったせいで,藤本さんの顔は赤くなった。


マジで?好きな人いんの?


「こいつの言うことは信じるなよ!」


なんて必死な所が可笑しい。
冷静な藤本さんでもこんななるんだー(笑)


「じゃあお前は?」


藤本さんが有理亜にとげとげしく言う。