「悪ぃな美幸。またいつか返すから。」


「いつかじゃなくて明日!わかった?」


「はいはい。サンキュ!」


俺は美幸から借りた(ほんとは貰いたい)100円を手に持ち購買 へ向かった。


美幸(ミユキ)は俺と小学校から一緒の幼なじみみたいなもん。


俺が唯一気軽に話せる女友達。


アイツは俺のことを

「イケメン」とかいう目で見ないから楽なんだ。


昔から俺の世話役の美幸は
ある意味俺の母親的存在になっている。

本人に言ったら殺されるけど(笑)


購買までの渡り廊下を歩いているとふわふわと舞い降りてきて
俺の足に止まった一枚の紙。


「なんだ?」