今…シャッター音したよな?


「どうした宏?」


「え…いや今さ…」


俺は慌てて辺りを見渡したけど

誰の姿もない。


見えるのは,バスケをしてる俺達男子だけ。


特に変わったことはない。


「今,どうしたんだよ?」


「いや…何でもねぇ…ごめん。」


琢磨は「そうか?」と言ってシュート練へと向かった。


「おっかしいな…さっき確かに…」


――カシャッ!


「…!?」


まただ!
どっかでシャッター音がしてた!


「…あ?」


俺は微かに体育館のドアから見えた人影を発見。