―ガチャッ


壁の扉が開く。


あれ絵じゃなかったんだ!


…てことは…まだこの部屋続いてんの?


「大地〜!この前撮った写真どこに…あっ!!」


「あっ…」


そこに現れたのは一番始めに会った小柄な女の人。


相変わらずケバいな。(笑)


てか今日髪長くね!?


あれはもしやカツラ??(笑)


「イケメン君じゃんっ♪ほんとに来てくれたんだ!嬉しいっ!!」


そう言うと俺に駆け寄ってきた。

「この前はどうも。」


一応おじぎをする。


「そんな改まんなくて良いよ!
あれ?大地,知り合いなの?」


このイケメン,大地っていうんだ。


「いや全く。見学に来たみたいだったから通した。」


全くてオイ!!


「そうなんだ♪あっ!この人は
藤本 大地(フジモト ダイチ)。
私は,栗原 有理亜(クリハラ ユリア)。よろしくねイケメン君♪」


急に差し出された手にびっくりしたが渋々握り返す。


「よ…よろしくっす。てか俺イケメン君じゃな…」


と言おうとした途端


部室のドアが開いた。


―ギギギギギ……