「俺は最初からあんたしか見てないよ。」


「えっ…?」


「俺…恋とか…愛とか全然わかんない。だけど…」


俺はゆっくり体を引き離し
岩崎瑠璃の目を覗き込んだ。


「あんたの笑顔を見たとき,守りたい。そう思ったんだ。
過去とか関係ない。気にしない。
今のあんたを見たい。
今の俺を見てほしい…」


「溝内くんっ…」


大きな瞳から涙が伝った。