「えっ?」


「来月は東京に戻る。」


「それって何日?」


兄ちゃんは少し首を部屋の方に向けた。
どうやら壁のカレンダーを見たらしい。


「15…日かな?」


15日…あっ!


「それって星祭りの日じゃん!」


「星祭り…あぁ!あれね。」


兄ちゃんは,懐かしいな…とぽつり呟いた。


「兄ちゃん来なよ!」


「俺が?」


「うん。」


星祭りは一般の人も来て良い。


だから…


「久しぶりに戻ってきたんだし…さ?」


兄ちゃんは少し考えて


「そうだな。」と柔らかく笑った。