「俺,初めて見た…このアルバム。」 「そりゃそうだ。恥ずかしくてしまっといたもん。」 兄ちゃんはそう言って笑う。 次々と現れるバスケ部の写真。 真剣にプレーしてる姿や 休憩時間のふざけた写真。 そして… 「あっ…」 ―たぶんこれが岩崎愛璃だろう。 兄ちゃんの隣で微笑む可愛らしい女性がいた。 すげぇ可愛い。 「これが愛璃。」 兄ちゃんも俺の目の先に気付いたのか ゆっくりと呟いた。