「美幸〜!飲み物買い行こ〜♪」


「あっ!ちょっと待って!すぐ行く。」


美幸は友達に呼ばれドアまで小走りした。


「あっ…!」


美幸が突然振り向く。


「なに?どうした?」


「思い出した!岩崎さんね,何で付き合わないかっていうと…ずっと片思いしてる人がいるんだって。」



――ずっと…片思いしてる人?



「…って噂ね♪」


美幸はそう言い放つと

いなくなった。



片思い…か…


―ズキン…


ん…なんか心臓痛ぇ。


俺は胸元に手を当てる。


あれ…?もしや…俺ほんとに…



「好きになっちゃった…のか?」


「だな♪」


ひょっこりと琢磨が顔を出す。


う…嘘だろ〜〜!?!?


これが


一目惚れ……?