気付けばもう秋。 冷たい風が頬をかすめる。 俺は…どれくらいだろう? もう写真部には行ってない。 岩崎瑠璃にも会ってない。 鳥沢に「来ないの?」って何度か誘われたが 俺は断ることしかできなかった。 カメラを触ることもない。 そんな様子を見かねたのか 琢磨が俺を駅前のファミレスに呼び出した。