「俺が…バスケをしてる所を写真に撮ったのは…岩崎さんでしょ?」


「……っ…」


岩崎瑠璃は何も言わない。


「兄ちゃんと…俺を重ねてたんでしょ?」


「ち…違っ…!」


やっと上げた顔は


焦りで溢れている。


なんでそんな嘘をつくんだ?


「違わないよ。…あんたは,俺と兄ちゃんを重ねてたんだ。」


「違う…よ?」


「…兄ちゃんのことが好きなんだろ?」


「…なっ…!」


「でも兄ちゃんと,あんたの姉ちゃんは恋人だった…

だから…叶わぬ恋をしてたんだ。」


岩崎瑠璃は今にも泣きそうだった。


でも俺は止まらない。