「どうしたの?こんな時間に…」


「あっ…いや実は…」


「うん?」


―あっ……



俺は見つけてしまった。


作業部屋の机の上に広がる



写真たちを。



「岩崎さん…」


「なぁに?」


「それって…」


「それ…?」


俺はゆっくりと指差した。


岩崎瑠璃は俺の指先に目を向ける。


「…あっ…」


岩崎瑠璃の顔に緊張が走る。


「兄ちゃんの…写真ですよね?」


なぁ,そうなんだろ?


「……。」


なんか…言ってくれよ…


岩崎瑠璃は床に目線を落とし何も言わない。


頷きもしない。