そう…だよな。
気持ちを隠しつづけるのは辛い。
「でも言わなければ,相手を傷つけずにすむかもしれなくない?」
だってそうだろ?
言ったことにより,相手に嫌な思いをさせるのは嫌だ。
「逆だろ。」
「…へっ…?」
「本当は,言ったことによって
宏が傷つくのが怖いんじゃない?」
―ズキンッ……
胸の奥が重く響いた。
傷つくのが怖いのは……
確かに俺かもしれない。
そのあと来る悲しみや痛みに
耐えられないのは…俺だ。
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