「人を好きになる…って難しくない?
俺,未だに恋愛がよくわからん。」


「うん。」


「好きになっても……相手に別の好きな人がいたら…兄ちゃんどうする?」


「俺?」


兄ちゃんは少し考え込んで


「俺は…気持ちを伝える‥かな。」

って答えた。


「やっぱ伝えないのって,せっかく自分の中に生まれた感情をダメにしちゃう気がするんだ。


今の気持ちって今しかないだろ?その一瞬一瞬て,すごい大事な気がするんだ。」


兄ちゃんは一つ一つの言葉を丁寧に話す。


「もし振り向いてもらえなくても気持ちを伝えれば,少しはその人の心に残るかもしれない。


俺はそれだけでも嬉しいけどな。」