これは…何かのチケットか?
「なに…これ。」
「私の見たい映画のチケット。
これでチャラにしてあげる。」
「…はっ!?俺行くとかまだ言ってねーじゃんか!」
「土曜の10時に駅の改札で待ち合わせね。じゃっ!」
そう言うなり美幸は小走りに教室に向かった。
「ちょっ…美幸!?」
俺が叫ぶと
「絶対だからねー!!」
俺の顔も見ずそう言った。
お…俺は一体どうすれば?
今はこのペラペラな一枚のチケットに
めちゃくちゃな重みを感じる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…