「それって好きじゃなくても…って意味か?」


「そこまでは言わないけど。
…まぁ自信もて!お前はイケメンだ!!」


琢磨は俺の両肩をポンッと叩き
満面の笑みを向けた。


…はぁー…コイツに言ってもダメか。


「…購買行ってくる。」


俺は気分を切り替えるために教室から出ることにした。


教室のドアに手をかけた時


「宏っ!」


思い付いたように琢磨が呼び止めた。


「あ?」


「やっぱり本人に聞くのが一番だよ。人の心は読めないから。」


「…だな。」


琢磨はこくんと頷いた。