「瑠璃ちゃん大丈夫?」


「だ…だだだ大丈夫…」


いや明らかヤバイでしょ。


「もしかして雷怖いんすか?」


なんて意地悪を言うと…


あ…やべぇ…


岩崎瑠璃は唇を噛んで涙目で俺を見た。


「あぁー!溝内くんが瑠璃ちゃん泣かしたー!!」


「ばかっ!泣かしてねーよ!」


…いや泣かせました。
ごめんなさい。


「去年学校に雷落ちて以来,岩崎恐怖症なんだよ。な?」


岩崎瑠璃は何も言わず
こくこくと頭を縦に降った。


そうだったのか。


「大丈夫ですよ。夜中なら寝ちゃえば……」


とその時。


―ゴロゴロ……バーンッ!!