「お姉ちゃんはすごい美人よ。
…私が言うのもアレだけどね?」


俺の真似をして悪戯に笑った。


まさに小悪魔。(笑)


「じゃあ私も写真撮ろっかな♪」


―カシャッ


「……?」


「不意打ち撮りー♪」


な…なんだそれはー!!


「消してください。」


「嫌♪」


「いや絶対キモい顔してますからね?」


「してないよ?」


「してますよ?」


「してないってば♪」


また悪戯に笑う。


…はぁー…この顔はズルい。


「じゃあそれだけっすよ?」


「うんっ♪」


岩崎瑠璃はすくっと立ち上がると空を見上げた。


「良い天気ね。」


俺も上を見る。


あ…飛行機雲…


「ですね。」


岩崎瑠璃をチラッと見ると
綺麗な横顔が空に照らされていた。