「着いたよー!!」


「「「で…デカッ!!!」」」



そういって声を揃えた男三人。


有理亜の言ってた別荘とやらは
予想以上にデカすぎる。


さすが財閥の娘……


「じゃあみんな荷物部屋に運んでね〜♪」


「はぁーいっ!…って部屋の割り振りは?」


鳥沢が有理亜に首を傾ける。


確かに。割り振りどうすんの?


…てか5人だから半端だよな?


「あぁーえっとね,瑠璃と私でしょ?あと,鳥沢くんと大地で…
あれ?あれれれれ?」


「なに?どうしたの?」


岩崎瑠璃が不思議そうに有理亜が持っていた紙を覗きこんだ。


「…あ」


もーしーやー…


俺は有理亜を横目で睨む。


それに気付いた有理亜は「えへへ」と苦笑い。