6:10…6:20…6:30…目覚ましが鳴る。
僕はその目覚ましを止める。
「ふわー。起きるか」
聞く人でさえ、いや、もしかしたらこの字を見るだけで分かるような大きなあくびをして僕は階段を下りていった。

「おはよう」階段を下りると母親から声をかけられた。
「おはよー」僕は気の抜けた声でそう返した。

まだしっかりと起きていないまま僕の目の前には目玉焼きとレタス、そして食パンがあった。

「今日は大丈夫か。」
僕はその光景を見て安堵した。
普通の家庭からするとただの朝の日常のワンシーンにしかみえないだろう。