「行くぞ。」


宝先輩に手を引かれながら下に向かった。



ざわざわうるさい下の階。


「だまれ!!」



葉先輩から出たとは思えないくらいの怖い声。



昔と重なって体がビクッてなった


「私達は降りないんですか?」


葉先輩と優雅、橋本くんは降りてるのに、私と宝先輩は一番上の踊
り場に居る。


「葉が言ったら俺らは降りる。」


きゅっ と手を握られる。


"ドキッ"


うわ〜。完全に顔、赤いよ…。


「…………大丈夫だ。葉は葉だ。」


……さっき、ビクッて怯えたのが分かったんだ…。