「いや、本当に一瞬夢の世界に落ちましたよ?けど!」



って言って振り返ったら


「………え?」



すっとぼけた声が出た。


だって…だって!


宝先輩の顔が赤いから…。なんで?何か私言った?



「ちっ。見んな。」


「あっはい。」


慌てて前を向く。



葉先輩と橋本くんは笑いを堪えていて、優雅はソッポを向いていた


優雅は完璧に笑ってるな…。


「起きたんなら顔見せするぞ。」


「ですね。」


「あぁ。」


「だね〜。皆待ってるよね〜。」


宝先輩の言葉で全員が立つ。