李「ここか…」
全速力で走ったというのに息の切れていない李羽は薄暗く佇む廃墟のドアを壊して入る。




「ロン毛!ぐわっ!」
李「誰がロン毛だ…」
ドアの近くに立っていた男を足で払う。

「こいつか!」
「いくぞ!」




李羽は、ただ若菜を取り返して帰りたかったので、戦うとは思わなかった。

だが、秀と共に習った空手や柔道の力は、こいつらの遥か先を越えていた。

次々に倒されていく同胞たちに、慌てる。



「団長ー!変な男四人発見!」
恵「あぁあいたい!いたい!」
零「アヤを離せ」
ゴスッ!




恵「ありがとぅ零さんっ」

李羽は友達を見てため息をついた。
李「なんでいんの?」



倒しながら聞く。