零「何?イタ電?」
李「多分」

李羽が不思議そうに首を傾げる。
リリリリリリリリリ

李「!」
ビッ

李「…も」



《りぃちゃぁぁあん!》
李「!!わか…な?」

李羽のただならぬ表情にサトにいてた不良男子たちは会話を中断し、李羽を見ていた。




《りぃ…きゃっ…ヤケに静かだなぁ…》
李羽の姉の子供の若菜。




かわいいかわいい子供の声にかぶって、男の声と、ケラケラと笑う声。

複数の誘拐…。
《お
李「若菜に触るな触れんな息すんな動くな黙れ口閉じろ座れそして心臓止めろ



……若菜を返せよ猿アホパン粉つけて人間揚げにでもなれば?」

全員(…!!!!)

《話聞けよお前!だからこいつ返してほしけりゃこい!》



李羽はこいつにすごくイライラしていた。