絢「その半年間、暗闇の中で、男に殴られていた。…その娘にもな…。」




俺が監禁されていたのは小さな使われていない倉庫。

ことあるごとに隠れた。
恵ー恵ーと男が呼ぶ。

李「めぐみ…?」



恵「えへ…俺の名前、女っぽいだろ?…話戻すな…」


窓に黒いカーテンがかかっていた事を不審に思った警察が乗り込み、俺は解放された。




実はそいつらはまだ逃亡中なんだ。

それで、男も女も嫌いになった。


中学生になってからは、秀様や零さんらと出会い、近寄る者が居なかったんだ。



中2くらいで…秀様がどっかにいってしまった。

しかし、高校に入る前のある日。



家に帰ると、父親の愛人が待ちかまえていた。



俺は高校受験には合格したが、不登校で、同じ高校生の零さんと明久さんと奏太さんがちょくちょく一人暮らしのアパートまで来てくれた。