長い沈黙の中、絢浪は考えに浸っていた。
この女…怖くないし、何もないなって。
それに、暗闇症候群のことも聞かない。
絢「何で…暗闇症候群のこと聞かないんだ?」
李「…聞いてほしいと思うか?自分だって嫌いなんだし」
そう言う李羽はまだ震えていた事に気づく。
絢「…じゃぁ…お前に聞いてほしい。」
李羽は少し目を見開くと、少し微笑んだ。
笑うことのない李羽の笑顔は、
窓からこぼれた光がより美しくし、絢浪は息を詰まらせた。
絢「幼い頃…小1か…。誘拐されたんだ」
李「えっ…」
いつもの反応だなと、空元気で笑い、話を続ける絢浪