私はまだフラつく足を無理やり動かして校舎に向かう。


校舎の前まで来て足を止めた。



俊介に会って何を言うの?

もう取り返しのつかないことをしたんだよ?

どうするの?


もう、伝説の舞は存在するって知られてしまったのに。




私の頭にふと流れた言葉。


「星ってかわいそうだよな。」


星になればいい。



もう俊介達に迷惑はかけられない。




私が無力だから。馬鹿だから。迷惑をかける。



なら、力をつける。


謝るなら、それからだ────



私は体育祭を放棄して、家に帰った。