「美帆?今どこ?」



もっと怒鳴られるかと思ったけど、思ったより冷静な声だった。



「家にいるよ。」



携帯越しに深いため息が聞こえた。



「そんなとだろうと思ったよ。
で、どうするの?一部始終見てたけど。」



見てたんだ。

だから驚いたりしないんだね。



でも、どうするって言われても…



「何も決めてない。だけど、桜舞を超える力をつけたい。」



沙奈はう〜んと何かを考えた。



「方法はなくもない。かな。」



曖昧な返事が返ってきたけど、それが唯一の助けだった。




「あるの?!」



「うん…。まぁ、あるかな。」



また曖昧な返事だった。

成功率が低くてもやるしかないっ!



「レディースを結成する。美帆が総長のね。」