背中合わせに立った乙女は、取り囲んだスケルトンを睨みながら言う。

「名を聞かせてもらっていいか」

「…宮川…修内太」

俺が答えると、乙女は背後で息を呑んだ。

「…以前私が大国との戦の際、私を弓矢から庇って死んでいった兵士がいた…その兵士の名もシュナイダーだった」

「おいおい、縁起悪いな」

「ふふふ…」

乙女は笑って首を横に振る。

「そうではない…私の知るシュナイダーは私を守り、修内太…そなたは四門メグを守っている。シュナイダーの名を持つ者は、守護者としての宿命を持つものなのかもしれぬな」

「……」

守護者としての宿命か。

なら、俺がメグや乙女と知り合ったのも、偶然じゃないのかもな。

…そんな会話を交わしているうちに、スケルトンの包囲は更に狭まってきた。

俺と乙女は身構える。

「乙女、俺が『矢』を連発して突破口を開く。そこから一気に切り崩せるか?」

「やってみよう」

剣を握り締め、乙女が頷く。

「よし…いくぞ!!」

ショットガンのイメージを頭に描き、俺は半身で魔力を収束する。

その時。