私は蔵書を読み漁り、何十という文献を紐解いて、四門メグに対抗できると思われる者を探した。

魔物でも、悪魔でも、悪霊でも、何でもいい。

私の力で御する事ができ、四門メグを葬り去る事のできる強力な存在。

私は調べに調べ。

…ある文献を見つけた。

それは伝説とも神話ともつかない、御伽話にも似た文献。

異世界なのか、遥か昔の時代の事なのかも判別は難しい。

その世界で武勇を欲しいままにしたという、銀髪の女王。

まだあどけない少女の身でありながら、彼の地を平定したという戦の女神の如き存在であった。

その強さは超人的であり、類稀な剣技と鍛え上げられた精神力により、数々の敵を打ち砕いてきた伝説を持つ。

『女神国の戦乙女』

私はすぐに直感した。

こいつだ。

この戦乙女ならば、四門メグに対抗できる…!!