目覚めが悪い


お母さんはなにか隠している……気がした


下に降りてるとき声が聞こえた


「ね、あなた、あの子昨日見たらしいのよ?」


「何をだ?」


「あの子よ、あの子が」


「まさか……」


私は気になり耳を傾けた


すると後ろに昨日の子がいた


「あなたも死ねばいい」


私は悲鳴をあげた


お母さんは慌てて来たが間に合わなかった


私は階段から突き落とされた


薄ら笑う女が見えた


そしてお母さんの叫び声が聞こえた


「もう、やめて」


私は意識を失った


起きたら病室だった


お母さんは泣いてる


お父さんも泣いてる


私はまだ痛む頭を軽く押さえた


お母さんは私を抱き締めた


「あなたにも話すときが来たわね……あの女は死んでるの……」お母さんは泣き出した


お父さんはお母さんを撫でる


「あれは私の妹なの……」お母さんは声を振り絞った


私は驚いた


お父さんとお母さんは頭を下げた


「妹が死んだのは私たちのせいなのよ……」

私は二人を見た


二人の後ろにはお母さんの妹が立っていた