両親が疑念を抱かない様に、笑顔を作りリビングを出た。
そして一度部屋に戻り服を着替えると、再びダイニングに行った。
何とか平静を保ちながら、朝食のパンを片手に考える――
一体こんな事態になっている理由は何なのか?
一体私が何の邪魔をしたのか?
何よりも問題な事は、今はまだ単なる脅しに過ぎないという事だ。
もし相手が自分に直接危害を加えようとした場合、全く防ぎようが無いという事だ。
しかし現状では、私にはどうする事も出来ない…
「行ってくるぞ」
「あ…
いってらっしゃい!!」
もう7:30か…
そろそろメールの返事が届いてるかも知れないな。
父を見送ると、私は自室に戻った。
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