「おはよう…」


リビングのドアを開けると、2人共かなり驚いた表情をした。

失礼だなあ…
いつもより起きる時間が、1時間早いだけなのに…


「な、なによ!!」

私は強い口調で言うと、洗面所に顔を洗いに行った。



しかし、私は鏡に映る自分の姿を見て言葉を失った――


パジャマの首の辺りに子供の手跡が、まるで首を絞める様についていたのだ!!



な、何これ…

急いでパジャマを脱ぎ、その場で無我夢中に洗った。


両親はこの手形を見て驚いたんだ…


私は洗い終わるとパジャマを洗濯籠に入れ、必死に自分を落ち着かせリビングに戻った。


「驚いたでしょ?
驚かせる為に、昨日から準備してたの。

あはは!!」


心配させない様に、わざと道化て見せた。


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