とめどなく涙があふれて

飲み込まれそうになる

”かげ”は何も言わずそこに居て

ジッとして居る。

ズッと姿勢を直して

またこちらを見た




どれ位こうしていたのか

はっと我に返る


かげはいない


真夜中のせいだ

と思った。