「…あんたの質問だけど
俺たちはこれから
いくつか駅に停まる
駅に停まれば
その町に絶対降りないとだめなんだ
…それが、ルールだから
降りると
この携帯にミッションが入る」
そう言って取り出したのは
黒ベースに黄色の三日月が
小さく真ん中に描かれていて
なんともライトらしい携帯
「…私とライトさんはペアで
そのミッションをクリアして行けば
へ、へぶん?とかへるに
行けるってことですか??」
ほーほーと首を縦にしながら
聞いていた
「…あんた本当に物分りがいいね
heavenとhellね。
つまり天国と地獄だよ」
一切表情を変えずに言う
「そっかー!天国と地獄かー!
なんだー!あははは、は…は
……
………!!!!
天国?!地獄?!?!
そんなの本当にあるんですか?!?!」
思わず前のめりになる
「…なぁ近い」
肩を押されて座らせる
「heavenもhellも
……ある。
実際に俺も見たことはないけど
あるのは確かだよ」
信じなくて当然だけどね
と、そのまま話を続ける