「…さっきはあんなに笑い転げてたのに
急に物分りがいいね、」
少し怪しむかのようにライトが聞く
「あ、あの私!
昔っから感が良い方で!
信じてもらえないかも
知れないんですけど
テストの山とかも
私の山をみんな聞きにくるぐらいで、
えっと、その、
外れるときもあるんですけど
だいたいは当たるので、えっと」
首からかけている
小さなハートのネックレスを
左手で握りしめ一生懸命説明する
「……感…ねぇ…。
俺、あんたと知り合ったばっかだし
正直
……その話信用してない
常ににこにこしてるし
俺が何言っても何しても怒らない
挙げ句の果て、
自分が死んでるって言われても
不思議に思わない
初対面だからってのもあるだろうけど
八方美人の女は怖い」
相変わらずの淡々口調
(うっ…ぐさっとくる…
八方美人…
影で言ってる子は学校に何人かいたけど
面と向かって言われると
傷つくなぁ…
…信用して欲しいと言うより
まずは、友達になりたいんだけどな…)
明らかに曇るヨウの顔
「………
…でも
……ちょっとだけ…
…あんたは信用できそうな気がする
馬鹿そうで嘘つけなそうだしね…」
少し小さな声で言った
「ら、ライトさん!!!
嬉しいですぅぉぉぉぉぉ…!!
私も、私もライトさんに
お前は相棒だ!
って言われるまで頑張ります!!」
ぱぁぁっと目を輝かせて
自分の両手を組んだ
馬鹿そうと言われたのは
カットしたらしい
「…あんまり調子に乗んないでね」