湖鳥羽ちゃんは裏切り者
アタシがそうした
だってそうしなきゃダメだから
毎日毎日誰かに蹴られて、殴られて、タバコの痕をつけられて
ボロボロの身体で学校にくる湖鳥羽ちゃん
アタシの読み通り
うまくいった
全て、うまくいっている
ただ、アタシの良心がまだ引き止めてくる
「やめな、やめな、もうやめな」
でも、もう遅いよ
やっちゃったんだよ
少しの罪悪感と、絶望感
弱い子ぶるアタシ
でもそうでもしなきゃ生きていけないから
息できないから
アタシは誰かにくっつき続ける
寄生虫、小さい頃のあだ名
意見を主張できない
誰かに付いていくことしかできない
苦しい
やめたい
ヤメラレナイ
