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この男は本当に何なのだろう。
私の望んだこと何でもこなすな。
「んー、もうちょい重く。
なんていうか、こう、体重を全部乗せる感じ。」
「ん、わかった。」
体重を乗せる、体重を乗せる、、体重を…
バシッ
「おお、いい感じ。」
今のは手応えがあった。
身体中の何かが、全部拳に集まってくる感じ。
上手く言えないけど、すごく、すごく
……すっきりした。
私は、あれから大分練習を重ねた。
何故か喧嘩のできる迷に教えてもらって。
本当に何者なんだろう。
最初に美術準備室で会った時、不思議と警戒心がなく、実に、実に不思議な感じだった。
本当に、不思議(何回言うんだ。
まるで何年も一緒に居たかのような。
ふわふわと思考が麻痺していって、いつのまにか隣にいてあたりまえになっていた。
なんかいも、なんかいも、思考をめぐらせる。
あれ、迷って誰だっけ。
あれ、私って何してるんだっけ。
あれ、あれ、あれ、
あれ?