颯爽と帰って行く神無月 翔太さんを見送って私は零斗に向き直った。 お互い無言になってしまった……。 何分間その状態が続き、最初に口を開いたのは零斗だった。 「無事でよかったな」 「……うん」 「血相変えてあいつら俺ん家に来たぞ。 お前のお袋さん、てか家に誰も居なかったからここに寝かせたんだけど…。 どうする?家に帰るか?」 そう言えば、お母さん今日から出張だった。 お父さんも単身赴任でもう3ヶ月も居ないし。