震えは一向に治まる気配がない。 早くここから逃げたいのに…。 体が自由に動かない。 押さえ付けられてるわけじゃないのに。 「名津さんっ!」 ビクッ。 呼ばれた先を見てみるとさっきまで私が見てた人、神無月 翔太。 あ、彼もいたんだ……。