ご飯を食べに行ったり、遊びに行ったりする仲になった朝貴と離れないといけないと思うと、俺の中から喜びが消えた。

「なあ、朝貴」

俺は朝貴に声をかけた。

これから俺がする質問に、朝貴はどう答えてくれるのだろう？

そう思いながら、
「お前、俺と一緒に独立するか？」

俺は朝貴に聞いた。

「えっ…？」

朝貴が驚いたと言う顔をして聞き返した。

「朝貴がよければいいんだ。

俺と一緒に、店を持つか？」

そう聞いた俺に朝貴は笑顔を見せると、
「はい、大輔さんについて行きます！」
と、首を縦に振ってうなずいたのだった。

　＊　＊　＊