「それで朝貴はどんな栄養士を目指すんだ?」

そう聞いた俺に、
「健康運動栄養士を目指しています。

個人の生活や体力に応じて、安全で効果的なプログラムを作成して指導することが俺の性にあっているなって思ったので」

「ほー」

「そう言えば、藤本さんも調理師の免許を持っていましたよね?」

朝貴が思い出したと言うように俺に聞いてきた。

「まあな。

ここで修業をした後、いつかは自分の店をオープンさせようと思っているんだ」

そう言った俺に、
「わーっ、かっこいいですねー」

朝貴が目をキラキラさせたかと思ったら、そんなことを言った。

「おいおい、これはあくまでも夢だぞ」

キラキラの目に戸惑いながら言った俺に、
「藤本さんの店がオープンしたら、俺行きますからね!」

朝貴が言った。