一学期、バカなあたしのテストは赤点ばっかで。


色んな教科の先生から言われた夏休みの補習。


だけど璃久に会いたいあたしは、片っ端から頼み込んだ。



「補習を課題に変えて下さい!」



って。



鬱陶しいくらいに頼み込み、
やっとOKが出たのは夏休み直前。


二学期の初めのテストで赤点を取らない。


そんな難題をプラスされた上での合意だった。



それは、まぁ有り得ないくらいの課題の量で。



でも璃久に会えない事を考えれば、
こんな課題なんて何ともないはずだった。

そう、夏休みに入った頃は、何でもない



……はずだったのに!



全くもって手をつけていない事を、
今さっき思い出したんだ。


正確にはユリアに言われて思い出した。