「あ、璃久だ!」



塾が終わり出て来た璃久は、
やっぱり今日も女の子と一緒で。

その中には後藤さんも居る。



だーけーどっ!



あたしは彼女だもんね!



年上の大人な彼女は、
そんな小さな事で悩んだりしないんだ。

だって……彼女だもん。

彼女……

ヤバイ、この言葉を思う度に顔がニヤケてしまう。



しかし、こんな幸せな日は長くは続かない。



そう気付いたあたし、大石梢。

今、目茶苦茶凹んでます。