促されるまま、階段をあがり梢の部屋のドアをノックした。
たった、今まで文句言うたろうって思ってたけど……
何でかな。
梢の顔を見たら、
それもどうでもよくなってきて。
「俺、ツンデレちゃうんやけど」
そう、これだけはな。
俺はツンツンもデレデレもしてへん。
いたって普通や。
そう言った俺に、梢は頷いた。
から……もう、えぇわ。
馬鹿っつった部分は許したる。
「で、何でそんな怒ってん?」
取り合えずの問題は、こっちやな。
何で、あそこまで怒ったんか。
その理由を聞いたろうって思ったのに。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…