「うっさい、触んなや」
ほら、やっぱり。
だけど、ここは男の子同士。
それを笑って済ませれるのが羨ましい。
「確かに幼くなくなったな」
ケケッと笑った谷君。
そういわれれば、
璃久幼くなったかも。
成長期なわけだし、
気付けばあたしは璃久をほんの少し
見上げるようになってる。
染めてた頃は中学生だと
言われなければ気づかれなかったのかもしんない。
だけど、璃久は元々童顔だから、
黒にしたら余計に幼く見えるんだー。
「うるさい」
見上げるあたしに視線を落としながら、
拗ねたように呟く璃久。
え。
何で、あたしを見るの?
今、言ったのは谷君じゃん。